一部の水素水サーバーの生成可能な水素濃度を見ると、20,000ppmや28,000ppmと記載されていることがありますが、一体どういうことなのでしょうか?
20,000ppmは溶存水素濃度ではない
現在20,000ppm以上と記載されている商品は4つあります。
- エイチツーガウラ(1.0ppm+28,000ppm)
- ガウラミニ(1.0ppm+28,000ppm)
- スペシャルバブルスイソWP-300(20,000ppm)
常温・常圧における飽和水素濃度は1.6ppmで、圧力を掛けるなどしない限り1.6ppm以上の水素濃度はありえないため、20,000ppmが溶存水素濃度ではないのが想像できるかと思います。
20,000ppmの正体とは?
実は商品説明に記載されている20,000ppmとは、水に溶け込んでいる水素量(溶存水素濃度)のことではなく、水に気体のまま混ざっている水素ガス濃度を表しています。
- 溶存水素濃度:水に溶け込んだ水素の量
- 水素ガス濃度:水に溶け込んでおらず気体のまま混ざっている水素ガスの量(気泡)
例えば、エイチツーガウラは“1.0ppm+28,000ppm”と記載されていますが、これは溶存水素濃度が1.0ppmの水素水にプラスして、気体のままの水素ガスが2.8%注入されているという意味です。

すごくカンタンに説明すると”微炭酸のように軽くシュワっとする溶存水素濃度1.0ppmの水素水”ということです。
ちなみに溶存水素濃度を測定する時に、溶存水素濃度判定試薬を使用しますが、20,000ppmの水素水(スペシャルバブルスイソWP-300)をこの試薬で測定しても、水に溶け込んでいるわけではないので、溶存水素濃度判定試薬は反応しません。
エイチツーガウラとガウラミニには水素が溶け込んでいるので反応します。

溶存水素濃度は0
水素が溶け込んだ水を水素水と言いますが、『スペシャルバブルスイソWP-300』には、水素が溶け込んでいないため、溶存水素濃度は0ということになります。
20,000ppmと書かれていると数字のマジックでなんだかすごいように思ってしまいがちですが、あくまでも溶存していない水素ガスの量のことで、溶存水素濃度ではないので勘違いしないでください。